そなえのブログ

鹿児島ナチュラルライフ 読書 絵を描いたり お店に行ったり kagoshima

『フランス人は10着しか服を持たない』を読んで

f:id:sonae7:20170516140305j:plain

アメリカ カルフォルニアからフランス パリに留学した時の話で

パリ留学気分を味わえるように

話が進んでいき留学先の貴族シック(仮名)一家の生活に触れ主人公の世界観や価値観が 変わっていく…

 

p178より

《パリの留学ガイダンスのカウンセラーからホストファミリーについて初めて説明を受けたとき、わたしは驚いてしまった。

 

ムッシュー・シックの一族は、由緒正しい貴族の家系だというのだ。

 

一家は閑静な高級住宅地パリ16区のアパルトマンに住み、ブルターニュには別荘を所有していた。

 

パリの家でわたしが一緒に暮らすことになるのは、ムッシュー・シックとマダム・シックと23歳の息子さんの3人で、ほかの子どもたちはみんな独立してよそに住んでいた。

 

それで、マダムは家の中がにぎやかになるように、交換留学生を積極的に引き受けていたらしい。

 

また、一家は外国の文化について学ぶのが好きだった。

 

カウンセラーがそっと教えてくれたところによると、交換留学生プログラムのホストファミリーのなかでも、とりわけ裕福な家庭だということだった。

 

わたしはたちまち興味を惹かれた。

 

贅沢なものが好きなわたしにぴったり……まさに願ってもないような最高のホストファミリーだった!

 

いよいよタクシーに乗ってパリのわが家を目指しながら、わたしは16区の瀟洒なアパルトマンの様子を思い描き、想像をふくらませ。

 

ベルベット張りのソファや、テレビの大型フラットスクリーンや、わたし専用のバスルーム付きの寝室(もちろんバスルームは大理石仕様)や、最新式のキッチンなど......わたしの想像はとめどなく広がっていった。

 

ところがマダム・シックのアパルトマンは、わたしの想像とは全然ちがっていた。

 

もちろん素晴らしい邸宅だったけれど、わたしが想像していたようなぴかぴかの成り金趣味ではなかったのだ。

 

一瞬、もしかしたらこの家はもうあまり裕福ではないのかも、なんて思ったのだけれど、ここは有名な高級住宅地で、邸内には美しい(そして見るからに高価な)アンティークの家具や調度品が設えられ、間取りも広々とした贅沢な造りのアパルトマンであることを考えると、この一家はずっと堅実な暮らしぶりなのだろう、と納得した。

 

フランスには むやみに新しいものを欲しがる物質主義の風潮がない。

 

フランス人はやたらと物を買わないのだ

新しい機能やアップグレードや目新しさを求めて、次々に物を買いまくったりしない(だからこそ、フランス人の家はどこもうらやましいほどすっきりと片付いているのだ)。

 

そしてマダム・シックの一家には、見栄っぱりなところがなかった。

 

たとえば、車は3人家族に1台だけ(それもごく普通の地味な車で、派手さはまったくなかった)。それよりも、質の良い食べ物や、高級なワインや、仕立ての良い服など、自分たちにとって重要なものにお金を遣っていた。

 

そんなふうに、物質主義に踊らされない一家の暮らしぶりは、わたしにはとても新鮮で、堅実なお金の遣い方には尊敬の念を抱いた。

 

素敵に暮らすということは

収入の範囲で暮らし、モノにあふれた社会の誘惑を避けること。

 

それこそ繁栄と呼ぶのだろう。

 

いくらお金があったとしても、ムダな出費を抑えるのはよいことだ。

 

次々に物を買わないようにすれば、環境のためにもなる。

 

どれだけゴミを減らせるか考えてみよう!

ムダな物を増やさなければ、収納場所に困ることもない。

 

それに家計も助かるはず

浮いたお金の遣い道をあれこれ考えるのも楽しい。

 

 

次はこれを買おう、あれを買おうと考えるのをやめれば、もっと有意義なお金の遣い道を思いつくはず。》

 

 

この話は洋服の話と言うより

この貴族の日々の生活に

感銘を受け

自分の生活に取り入れる話

ちなみに、洋服は10着じゃなくて季節ごとに10セットぽっいです

上から下までコーデした服をお気に入りで

10セット考えるのも良いかもしれない

季節ごとなら もっと少なめのセットでも良さそうですね